Future　Sight　Legacy（限定解除レガシー）の考察

2013年4月3日 MTG考察コメント (1)

さて、関東レガシー界ではかなり話題に上るFSL。
御大もできれば参加するつもりなので、ちょっと自分の為にメモを。

まず、前提としては「禁止解除カードを必ず使うこと」
これがないと面白くもなんともないし。
（ただ勝つために組むなら、必要ない可能性もあるわけで）

ここでは、各カードについて、御大なりに解析・考察してみたい。
分類分けは、自分にわかりやすいように分けた。

・ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiter
・隠遁ドルイド/Hermit Druid
・世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon
それぞれゴブリン、鳴子システム、無限リアニメイトという独自のデッキを作らせるカード。
今回の解除の中で生物はこの3種類だけである。

それぞれマナコストのキーとして「２マナ」の存在が挙げられる。
徴募兵、ドルイド、動く死体というキーである。

徴募兵、ドルイドはプレイから若干のタイムラグがあるので、
最速というわけにはいかない。
だが動かせればほぼ即死確定コース。

世界喰らいは１ターンで無限マナに届く。
無限マナからインスタントX点呪文を叩き込んで勝つわけだ。
青黒なら《青の太陽の頂点/Blue Sun’s Zenith》、赤黒なら《燃えたつ計略/Flaming Gambit》、《彗星の嵐/Comet Storm》になるか。
カウンターはぜひ採用したいので、青黒で青ゼニスによるドロー死を狙いたいが、
相手に引かせるのはこの環境では何があるかわからないので、
基本的には自分で大量ドローから《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》、
そこから《彗星の嵐/Comet Storm》を叩き込むのが良いのではないかと思う。

・トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy
唯一の土地カード。
これが４枚使えるというのはある意味ヴィンテージを超えている。
MoMaにて採用するのが基本と考えられるが、
カードプールが広がっている今、当時より危険なことができる。
それほどに、有用な０マナ神器は増えた。
windfallの代わりも、《這い耽り/Slithermuse》などがある。
ここでも《青の太陽の頂点/Blue Sun’s Zenith》は大活躍である。

＜１マナ＞
・魔力の櫃/Mana Vault
１から３へのジャンプアップができるが、やってることはモノリスと同じ。
モノリス８枚体制に存在意義を見出せるようなデッキなら。

・黒の万力/Black Vise
毎ターン３点与えられたとして、果たして勝てるのだろうか？
もっともコントロール殺しとしては最上級のカードだが、
それはあまりにも後ろ向きすぎるような。

・伝国の玉璽/Imperial Seal
・神秘の教示者/Mystical Tutor
・吸血の教示者/Vampiric Tutor
・Demonic Consultation
１マナチューター軍団。
ANTやリアニメイトが採用することにより凶悪な２キル率を誇るようになるが・・・。
果たしてこの環境で「２キル」が強いのであろうか？
それでも、デモコンは流石に半端ない。

・Fastbond
土地を置くことに意義があるようなデッキは、基本的に１キルになりにくい。
だが、これを設置した後に《宝物探し/Treasure Hunt》をプレイできたら？
ロマンの溢れる話である。

・頭蓋骨絞め/Skullclamp
既存のクリーチャーデッキのすべてを強化するカードだろう。
装備にマナがかかることから、親和エルフにて採用するのが恐らく常道。

・精神的つまづき/Mental Misstep
１マナの中でもっとも特殊なカード。
現行レガシーのデッキを基準とするなら、ほぼ腐ることのないのが魅力。
もちろんこの環境でも《暗黒の儀式/Dark Ritual》を弾けるだけで強い。

＜２マナ＞
・天秤/Balance
このリストの中では珍しく「盤面に干渉できる」カード。
手札を使い切ってからの「ガルガドン・バランス」が基本か？
決まればほぼ１００％勝てるのが魅力だが、恐らくカウンターを切らざるを得まい。
その点が何とも難しい。

・チャネル/Channel
チャネリッチでかんたーん。
どちらかといえば無限ターンを狙うべきと御大は思う。

・Demonic Tutor
ANT系のみ採用を考えられる。
だが、この環境では

・大地の知識/Earthcraft
厳しい。基本地形をアンタップする意義は《繁茂/Wild Growth》などで補強できる。
だが設置に２マナ、ということとなると基本的に１キルは難しい。
アンタップする生物もと組み合わせれば無限マナが簡単に見えるが・・・

・閃光/Flash
恐らく、環境最速となるのがハルクフラッシュとなる。
0ターンキルが現実的なラインで見える上、脅威的な１キル率を誇る。
そのうえでカウンターに補助されてくるのだからたまらない。

・Mana Drain
ヘギーお兄さんに任せる。

・ドルイドの誓い/Oath of Druids
多分まんまヴィンテージ。

・適者生存/Survival of the Fittest
どうなんだろう。
意外に未知数な部分がありそうな気がするが、
《復讐蔦/Vengevine》を埋めていられる時間があるだろうか？
下手をすれば《虚空の力線/Leyline of the Void》がメインで入り得る
この環境で？

＜３マナ＞
・ネクロポーテンス/Necropotence
・Wheel of Fortune
・意外な授かり物/Windfall
・ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will
ドロー補助としてまとめる。
デッキとして構築できそうなのはもちろんネクロ。
その他３種は、現行レガシーで代用カードが存在する。

・大あわての捜索/Frantic Search
SnTを打つようなデッキなら採用する価値がある。
他にも《セラの聖域/Serra’s Sanctum》や《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》を繰り返し使うのも悪くない。
・・・が、３マナである。

・・・・・・チャリスリアニなら、とても強力なのかもしれない。

・修繕/Tinker
恐らくフラッシュの次に危険な呪文。
何が危険かってこれを１ターン目にプレイされたあと、《三なる宝球/Trinisphere》を置かれる。
これで、かなりのデッキが機能不全になってしまうのだから。
そのあとでもう一発コレを打ってブラコロでも持ってくれば良い。

＜４マナ以上＞
・噴出/Gush
ちょっと見劣りする。

・記憶の壺/Memory Jar
・ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth’s Bargain
危険なドローソースだが・・・単体でどうにかなるものなのだろうか？
《むかつき/Ad Nauseam》や《グリセルブランド/Griselbrand》を考えると、そうでもない気がする。
バーゲンはもちろんその手のデッキを構築することはできるが、
正直４枚積むカードなのだろうか？

・精神の願望/Mind’s Desire
環境の３大メタとして、ハルクフラッシュ、ティンカー、デザイア。
この３つを避けて通ることは無謀に等しい。
それくらい、極悪なカードなんだよこいつ。

・精神錯乱/Mind Twist
唯一、Xマナ呪文で禁止されているのがこれである。
暗黒の儀式等からいとも簡単にアドバンテージを奪っていくのは、
レガシーでは結構考えられない部類のスペルではないだろうか？